2022年11月にAWSソリューションアーキテクト-アソシエイトを受験して合格したので、その経験について記していきます。
AWSソリューションアーキテクト-アソシエイトとは
AWSソリューションアーキテクト-アソシエイトは、AWSが提供する認定資格の中でおそらく最も知名度があり主流の資格です。AWSの公式サイトには、この資格を取得するために求められる能力について、「コストとパフォーマンスが最適化されたソリューションの設計にあり、AWS Well-Architected フレームワークに関する深い理解を示します。」と記されています。
練習問題や試験問題を解いてみると、「お客様に〇〇のような要求をされています。あなたがソリューションアーキテクトとして提案すべき実現方法をどれでしょう?」といったような出題のされ方をしている問題が多いことが分かります。各選択肢にはお客様への提案内容が書かれているため、選択肢の文章は必然的に長文になります。
AWSクラウドプラクティショナーでは主に「S3」や「EC2」といったサービス名を選んだり、各サービスを正しく説明している選択肢を選ぶ問題が多かったのに比べて、AWSソリューションアーキテクトでは、色々なサービスを組み合わせたより理想的なアーキテクチャを説明しているものを選ばなければいけません。このあたりが、ソリューションアーキテクトの資格を取る難しさなのではないかと思います。
この難しさもあってか、AWSソリューションアーキテクト-アソシエイトを取得すると、エンジニアとしての需要が格段にアップします。AWSソリューションアーキテクト-アソシエイトは、AWSの仕事の求人でも採用の基準になっていたりするので、AWSに携わる仕事をしている人にとってはぜひ取得しておきたい資格です。
AWSクラウドプラクティショナーを受験しておいて良かった
まず勉強を始めた時に感じたことは、「AWSクラウドプラクティショナーを受験してて良かった!」ということです。AWSクラウドプラクティショナーを受験するためには、AWSの基本的なサービスについてある程度理解をしておく必要があります。このあたりが完璧な人にとっては不要だと思いますが、AWSのサービスをいくつか使っているがしっかりと理解しているかと言われると自信が無い、というような人はAWSクラウドプラクティショナーを受験しておいて損は無いと思います。
実際、私の場合はAWSクラウドプラクティショナーの受験勉強期間は1ヶ月ほどかかりましたが、AWSソリューションアーキテクト-アソシエイトの受験勉強期間は、AWSクラウドプラクティショナーの知識があったおかげか、2週間ほどで済みました。
また、AWSクラウドプラクティショナーに合格すると「50% Discount on your next Exam」という特典が付与されるので、受験料が半額で済むこともメリットだと思います。
AWSクラウドプラクティショナーの受験記録も書いているので、以下のリンク先を読んでもらえたら幸いです。
勉強方法
私の「AWSソリューションアーキテクト-アソシエイト」を受けるための勉強方法は、ただひたすらUdemyの模擬試験を解きながら、YoutubeにあがっているAWSの公式動画を確認するという方法です。Udemyは以下の講座を受けました。
模擬試験は、最初から全て解答を見ながら進めていきました。というのも、問題少し見ただけで「今の自分には太刀打ちできないな」と感じたためです。問題文と選択肢を読んだ後は、解答を確認して、解説も全て読みました。解答や解説の内容をより深く知りたい時は、Youtubeの動画を観て勉強しました。普通であれば流し見してしまうような部分から問題が出題されていたりするので、細かい部分にも注意を払って観る必要があります。私が特に何度も視聴した動画を、いくつか以下に紹介します。
試験を受けている時に感じたこと
いざ試験を受けてみてると、正直難しかったです。受験中は「落ちたな・・・」と思いました。苦手なLamdaとかSNSのあたりがたくさん出題されて、選択肢を読むのが苦痛でした。SNSとかSQSはだいたい他のサービスとの連携で出題されるのですが、複雑な連携を提示されるので、どれも正しいような間違いのような・・・そんな感じで問題を解いていきました。
しかも、AWSクラウドプラクティショナーの時は、受験が終わった後にPC画面に「合格」と表示されたのですが、今回の試験では、「試験結果は後ほどお知らせしますね⭐️」といったような画面が表示されたので、「やっぱりダメだったのかな・・」と思いトボトボと家路につきました。
しかし、結果は無事合格だったので、本当に嬉しかったです!
合格後に感じたこれからの課題
試験に合格したものの、試験に出題されているAWSのサービスを全て使ったことがあるかというと、むしろ使ったことの無いサービスの方が多いです。でも、AWSソリューションアーキテクトを取得すると、仕事ではAWSを使いこなせる人として見られるようになります。
例えば「CloudFormationでEC2の構築をして!」などとお願いされたりします。しかし、実際にCloudFormationを使ったことがあるわけではないので、少し戸惑ってしまいます。
かといって試験の取得をして意味が無いわけではありません。試験を受ける前、知識が全く無い時に同じ指示を受けたとしたら、何がなんだか分からず涙目で仕事を進めていかなければいけなかったところを、「yamlでEC2の情報を記述して、スタックを作成すればいい」といったことを頭でシミュレーションすることができるようになります。試験を受けて知識を得ることで、経験が無いとしても、仕事をスムーズに取り組めるようになると思います。
とは言うものの、やはりもっと自分で様々なサービスを使ってみて、経験値を増やすことが必要だと感じています。さらに上のプロフェッショナルの資格に挑戦する前に、実際に色々なサービスを使える人になることが今後の課題です。
コメント
Good to know.