AWSから届いた1通のメール
2022年11月某日、AWSから1通のメールが届きました。面倒くさがりな性分のため、いつもならば適当に流し読みをするかほとんど読まずに終わらせるのですが（しかも英語だと尚更）、今回はたまたま目に入った文章が気になったため、しっかりと読みこもうと重い腰をあげました。
その目に入った文章は「Q: Why are the prices increasing?」です。
「なぜ値上げするんですか？」という質問によって、それ以前に値上げについて書かれていたのかと気づきました。
まずは届いたメールの全文を下に貼り付けます。
Hello, Route 53 is committed to acting in the best interests of our valued customers. We therefore wanted to provide you with early visibility into upcoming changes to domain registration pricing for Route 53 domains to help you make an informed decision regarding any impending domain renewals. Starting December 21, 2022, pricing for the .com, .xyz, .biz and .mx Top Level Domains (TLDs) will be adjusted as shown in the following table: - .com: registration, renewal, and transfer price will increase from $12 to $13; no change to restore price - .xyz: registration, renewal, and transfer price will increase from $12 to $13; no change to restore price - .biz: registration, renewal, and transfer price will increase from $16 to $19; no change to restore price - .mx: registration, renewal, and transfer price will increase from $34 to $57; restore price will increase from $67 to $115 FAQ Q: Why are the prices increasing? A: The registries managing these TLDs have raised the wholesale prices which they charge to registrars. Route 53 is adjusting our retail pricing to account for this increase in cost that will be passed on to us. Q: How can I keep my current prices? A: To keep your current pricing, you can choose to renew your domain for a period of up to 10 years (the maximum allowable renewal period for the listed TLDs). However, any renewal after December 21, 2022, is subject to the price increases detailed previously. Please refer to the Developer Guide [1] for further details. Q: Will there be further price increases in the future? A: We cannot exclude this possibility. Prices for domain registrations may be subject to increases based on their corresponding registry costs. Route 53 periodically reviews TLD pricing to make necessary adjustments where those cannot be avoided. If you have any questions or concerns, please reach out to AWS Support [2]. [1] https://docs.aws.amazon.com/Route53/latest/DeveloperGuide/domain-extend.html [2] https://aws.amazon.com/support Sincerely, Amazon Web Services
英語だとしっかりと理解することが難しいので、優秀な翻訳アプリDeepLさんに日本語にしてもらいました。
こんにちは。 Route 53は、大切なお客様の利益のために行動することをお約束します。そこで、Route 53のドメイン登録価格について、今後の変更点をいち早くお知らせし、間近に迫ったドメインの更新の際に、十分な情報を得た上で決断していただけるようにしたいと考えています。 2022年12月21日より、.com, .xyz, .biz, .mxのトップレベルドメイン（TLD）の価格は、以下の表のように調整されます。 - .com：登録、更新、移管価格が12ドルから13ドルに引き上げられ、復元価格には変更がありません。 - .xyz: 登録、更新、移管価格が12ドルから13ドルに値上げされ、復元価格には変更がありません。 - .biz: 登録、更新、移管価格が16ドルから19ドルに値上げされ、復元価格には変更がありません。 - .mx：登録、更新、および移管価格が34ドルから57ドルに、リストア価格が67ドルから115ドルに変更されます。 よくある質問 Q: なぜ価格が上昇するのですか？ A: これらのTLDを管理するレジストリは、レジストラに請求する卸売価格を引き上げました。Route 53は、弊社に転嫁されるこのコスト増を考慮し、弊社の小売価格を調整しています。 Q: 現在の価格を維持するにはどうすればよいですか? A: 現在の価格を維持するためには、ドメインの更新期間を最長10年までとすることができます（掲載されているTLDの最大許容更新期間）。ただし、2022年12月21日以降の更新は、先に詳述した値上げの対象となります。詳細については、デベロッパーガイド[1]をご参照ください。 Q: 将来、さらに値上げされる可能性はありますか？ A: この可能性を排除することはできません。ドメイン登録の価格は、対応するレジストリのコストに基づいて値上げされる可能性があります。Route 53は定期的にTLD価格を見直し、避けられない場合は必要な調整を行います。 ご質問やご不明な点がございましたら、AWSサポート[2]までご連絡ください。 [1] https://docs.aws.amazon.com/Route53/latest/DeveloperGuide/domain-extend.html [2] https://aws.amazon.com/support 敬具 アマゾン ウェブ サービス www.DeepL.com/Translator（無料版）で翻訳しました。
メールの内容によると、「レジストリ」が「レジストラ」に請求する金額が増えて、そのせいでAWSもドメイン料金を値上げせざるを得ない状況になったそうです。「レジストリ」とか「レジストラ」って何？と思われる人もいると思いますが、ドメインを販売するためには、一番上に「ICANN」がいて、その下に「レジストリ」→「レジストラ」→「販売業者」が存在しています。なので、AWSはその上から順繰りに値上げされている構造について説明することで、AWSが勝手に値上げを試みているわけではないと説明したいのだと思います。
このあたりの構造について詳しく知りたい方は、以下のようなドメイン販売会社のサイトを見ると詳しく説明がされているので、参考にしてください。
レジストリとレジストラとは？｜ドメイン取るならお名前.com
レジストリ、レジストラ、代理店のそれぞれの役割について解説します。レジストリとは、各ドメイン情報のデータベースを管理している機関で、ドメインによってレジストリは異なります。一方、レジストラは、直接レジストリと契約を結んでいるドメイン登録業者です。 各レジストリと契約を結び、レジストリデータベースに直接ドメイン情報を登録...
www.onamae.com
よくあるご質問
faq.sakura.ad.jp
「Q: 現在の価格を維持するにはどうすればよいですか? 」という質問に対して「ドメインの更新期間を最長10年まで」にすれば良いと書いてあります。「詳細については、デベロッパーガイド[1]をご参照ください。」と記載があるので、リンク先を見てみます。
Extending the registration period for a domain - Amazon Route 53
When you register a domain with Amazon Route 53 or you transfer domain registration to Route 53, we configure the domain to renew automatically. The automatic r...
docs.aws.amazon.com
今の値段で数年先まで料金を支払うことができる
リンク先の内容に従って、ドメインの「延長」ができるか調べてみました。
自分のアカウントのRoute53のドメイン画面を確認します。
確かに有効期間を「延長」を選択する場所がありました。
「延長」をクリックすると、
延長期間を選択する画面が現れます。
このドメインでは、最長９年まで延長できるようです。
12月21日までであれば、現在の12ドルで９年間更新することができるようです。
翌日Amazon Route 53からもメールが届く
AWSからRoute53値上げの連絡が来た翌日、次はRoute53から直々に!?メールが届きました。
Dear AWS customer, The programming-try.com domain is registered with Amazon Route 53 and it is scheduled to automatically renew on 2022-12-03. You have enabled automatic annual renewal for this domain. If you want to keep the domain, no further action is needed. On 2022-12-03, we'll charge an annual registration fee to your AWS account. If you don't want us to renew registration for programming-try.com, disable automatic renewal (instructions here) before 2022-12-03. If you disable automatic renewal, the domain will expire on 2023-01-07. You will receive two additional email reminders before expiration, as required by ICANN. The registration price depends on the top-level domain (TLD). For more information, see AWS Route53 pricing. For more information about managing your domain settings, see Updating settings for a domain. Regards, Amazon Route 53
またまたDeepLさんに翻訳してもらいます。
AWSのお客様へ。 programming-try.comドメインはAmazon Route 53で登録されており、2022-12-03に自動更新される予定になっています。このドメインの年次自動更新が有効になっています。 ドメインを維持したい場合、これ以上のアクションは必要ありません。2022-12-03に、私たちはあなたのAWSアカウントに年間登録料を請求します。 programming-try.comの登録更新を希望しない場合は、2022-12-03の前に自動更新を無効にしてください（手順はこちら）。自動更新を無効にした場合、ドメインは2023-01-07に失効します。ICANNが要求するように、期限切れ前にさらに2回のリマインダーメールが届きます。 登録価格は、トップレベルドメイン（TLD）により異なります。詳細については、AWS Route53の価格を参照してください。 ドメイン設定の管理については、ドメインの設定を更新するを参照してください。 敬具 Amazon Route 53 www.DeepL.com/Translator（無料版）で翻訳しました。
今回は、料金の値上げには触れていませんでした。自動更新するから料金は自分で確認してね！という報告だけでした。
ところで、「レジストリ」が「レジストラ」に請求する金額が増えたということは、他のドメイン会社でも値上げが起きているのでしょうか？そのあたりのことも、時間がある時調べてみたいと思います。
そして、今後ともドメインはRoute53さんにはお世話になるつもりでいます。